仏教の経典の中に「直心是道場(じきしんこれどうじょう)」という言葉があります。
「直心」という正直な心、素直な心、みなさんが生まれながらにして持っている心、これが「道場」だということです。
「道場」というのは、剣道をする建物だけではありません。この「直心」さえ見失わなければ、どんなところへ行っても「道場」、学校へ行っても「道場」、「道場」でないところはない。これが本当の意味の「道場」です。
この誰もが生まれつき持っている「直心」をそのまま育てていくことが、人間の一生ともいえます。
「直心」を育てるためには、「五戒」を守って生活や稽古に励むことが大切です。
剣道は、何をやるのかというと、「五戒」が実行できるような人間を作ることです。
一、嘘をついてはいけない。
一、怠けてはいけない。
一、やりっぱなしにしてはいけない。
一、わがままをしてはいけない。
一、人に迷惑をかけてはいけない。
「五戒」を突き詰めれば「直心」にいきつきます。この「五戒」をよく養えば、何をやってもできないことはありません。
「五戒」を守り、「直心」を育て、子供たちが剣道を通して立派な人間になることが直心剣友会の願いです。
写真右下のように、「剣道の基本」について、毎回の稽古前に確認いたします。